はじめに
外壁塗装の施工方法
外壁塗装は、既存の外壁の上から新しい塗料を塗布し、美観を保つとともに耐久性を向上させる改修方法です。主な工程は以下のとおりです。
- 足場設置:作業のために建物全体を覆う足場を組み、飛散防止の養生シートを設置します。
- 下地補修:ひび割れや劣化箇所を補修し、塗装の密着性を高めます。
- 高圧洗浄:既存の外壁の汚れやカビを除去します。
- 下塗り・中塗り・上塗り:塗料を3回程度塗り重ね、耐久性と美観を確保します。
- 仕上げと足場撤去:最終確認を行い、足場を撤去して完了です。
居住への影響
外壁塗装工事は基本的に「居住しながら」行うことができます。ただし、以下の影響があります。
- 窓の開閉制限:塗装中は養生シートで窓が覆われ、一時的に開閉が制限されることがあります。
- 塗料のにおい:使用する塗料によっては、工事期間中ににおいが発生することがあります。
- 足場の設置:ベランダの使用が制限されることがあるため、洗濯物の干し方などを工夫する必要があります。
外断熱の施工方法
外断熱は、既存の外壁の外側に断熱材を取り付け、その上から仕上げ材を施工する方法です。外断熱によって建物の断熱性・省エネ性能が向上し、居住性が大幅に改善されます。主な工程は以下のとおりです。
- 足場設置:外壁塗装と同様に、工事用の足場を組みます。
- 断熱材の取り付け:外壁全体に断熱材を設置し、固定します。
- 下塗り材の施工:ベースコートなどの下塗り材を断熱材の上に施工します。
- 仕上げ材の施工:最後に仕上げ材(塗装仕上げなど)を施工します。
- 足場撤去・最終確認:施工が完了したら、仕上がりを確認し足場を撤去します。
居住への影響
外断熱工事も基本的に「居住しながら」施工できます。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 窓の開閉制限:断熱材の施工時には、窓まわりに作業スペースが必要となるため、一時的に開閉が制限されることがあります。
- 足場の設置:ベランダの使用が制限されることがあるため、洗濯物の干し方などを工夫する必要があります。特に外断熱は外壁塗装に比べて工程が多く、工期が長くなる傾向にあるため、注意が必要です。
外断熱について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
どちらを選ぶべきか?
マンションの改修目的や予算、長期的な住環境の向上を考慮し、最適な方法を選びましょう。
- コストを抑え、短期間で外観をリニューアルしたい → 外壁塗装
- 断熱性能を向上させ、長期的な住環境の改善を図りたい → 外断熱
どちらの工法も「居住しながら」工事が可能ですが、一時的な窓の開閉制限や足場の影響があるため、事前に管理組合で十分な説明と合意を得ることが重要です。外壁改修を検討する際は、専門業者に相談し、最適なプランを選択することをおすすめします。また、外壁塗装と外断熱の違について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
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