はじめに
マンションにお住まいの皆様、こんにちは。
マンションの窓は、建物の快適性や省エネ性能に大きな影響を与える重要な要素です。築年数が経過すると、断熱性や気密性が低下し、結露や騒音、冷暖房効率の悪化といった問題が生じやすくなります。
こうした課題を改善する有効な方法の一つが「窓カバー改修」です。これは既存の窓枠を撤去せずに、新しいサッシを被せるように取り付ける工法で、断熱性・防音性の向上や外観のリニューアルなど、さまざまなメリットがあります。
本記事では、窓カバー改修の概要とマンション全戸を対象とした場合の概算費用について、わかりやすく解説します。これから改修を検討される際の参考情報として、ぜひお役立てください。
マンション改修専科では、マンション共有部改修の実績が多数あります。
是非、一度ご相談ください。
窓カバー改修方法とそのメリット
窓カバー改修は、既存の窓枠を撤去せずに、その内側に新しいサッシを取り付ける工法です。外壁を壊す必要がないため、以下のようなメリットがあります。
- 工期が短い(1窓あたり半日〜1日程度)
- 騒音や粉塵が少ない
- 外壁の防水層を傷つけない
- 建物全体の外観を損なわずに性能向上が可能
概算費用(アルミ樹脂複合サッシ・Low-E複層ガラス)
以下は、マンション全戸を一括で改修する場合の、標準的な施工条件を想定した1窓あたりの概算費用です。

【概算費用に含まれるもの】
この概算費用には、以下の内容が含まれています。
- 製品代(アルミ樹脂複合サッシ+Low-E複層ガラス)
- 現地実測・作図費
- 施工費(既存枠の処理・新設サッシの取付)
【別途費用が発生する項目】
- 外部足場費用(外壁改修と同時でない場合)
- 特殊な搬入・搬出経路への対応費
- 夜間・休日施工などの割増費
- 管理組合との調整・申請代行費用 など
【費用に影響する主な要素】
- サッシの材質(アルミ/アルミ樹脂複合)
- ガラス仕様(単板/複層/Low-Eなど)
- 窓のサイズと形状(掃き出し窓、FIX窓など)
- 数量(まとめて施工することで単価が下がる場合も)
- 足場の有無(外壁足場が必要な場合は別途費用)
【注意点・見積もりのポイント】
- 実際の費用は現地調査・仕様確定後に決定
- 管理組合の承認や共用部との関係に注意
- 補助金制度の活用可能性(例:省エネ改修補助など)
※本記事でご紹介している概算費用は、マンション全戸を対象とした一括改修工事を想定した「1窓あたりの平均単価」です。
1戸のみ・1窓のみの個別改修の場合は、現地調査費や施工手配費などが割高になるため、別途ご相談ください。

