【プロが解説!】マンション改修を適正価格で実施するポイントとは?~総括編~

はじめに

マンションにお住まいの皆様、こんにちは。
マンションの管理組合が計画する大規模改修や部分的な改修工事は、居住者全員にとって重要な課題です。適正価格で質の高い工事を実現するためには、管理組合として事前の準備や業者選定が非常に重要です。そこで今回は、マンション共用部の改修工事を適正価格で実現するためのポイントをプロの視点からご紹介します。 

マンション改修専科では、マンション共有部改修の実績が多数あります。 
是非、一度ご相談ください。

 

改修工事を適正価格で実施するポイント

1.事前調査と現状把握を徹底する
改修工事を計画する際、最も重要なのが「現状の正確な把握」です。外壁や屋根、バルコニー手摺、サッシなど、どの部分がどの程度劣化しているのか、プロの建築士や施工業者による診断を行いましょう。診断結果に基づいて、優先的に改修が必要な箇所や、まだ使用可能な部分を見極めることができます。
【ポイント】
劣化診断:専門業者による診断で、建物の具体的な劣化状況を把握。
必要な工事の優先順位を設定:全体を改修するのではなく、必要な部分だけに絞ることでコストを抑える。 

 

2.複数の業者から見積もりを取る
適正価格で改修工事をするために最も重要なことが、「複数の業者から見積もりを取ること」です。見積もりを1社だけに頼ると、競争が働かず、適正な価格での工事が難しくなることがあります。必ず3~5社程度から見積もりを取得し、工事内容とコストを比較検討しましょう。
【ポイント】
工事内容の明細をチェック
:見積もりの内訳(材料費、施工費、管理費など)が明確かを確認。
価格だけでなく品質も評価:最も安い見積もりを選ぶのではなく、工事の品質や業者の実績も重要視。

 

3.長期的な視点でコストを考える
改修工事では、初期費用を抑えたいという気持ちが先行しがちですが、長期的なコスト削減も重要です。特に、断熱材やサッシ、防水材など「質の高い材料」を選ぶことで、長期的にはメンテナンス費用やエネルギーコストを抑えることができます。耐久性の低い材料を選んでしまうと、再度の修繕が早い段階で必要になり、結果的にコストがかさむことがあります。
【ポイント】
耐久性の高い材料を選ぶ:初期費用が高くても、メンテナンスフリーの材料や省エネ効果の高い断熱材は長期的にコストを抑えられる。
保証内容を確認:工事後の保証期間やアフターケアがしっかりしている業者を選ぶ。

 

4.工事中の適切な管理・監督
改修工事が始まった後も、適正価格で高品質な工事を実現するためには、工事の進捗と品質を定期的にチェックすることが必要です。施工が計画通りに進んでいるか、使用されている材料が契約通りか、現場での品質管理がきちんとされているか、管理組合として定期的に確認しましょう。専門の工事監督を雇うことも、適正な施工を確保するための手段です。
【ポイント】
進捗状況の確認:定期的に業者とミーティングを行い、進行状況や問題点を共有。
現場管理者の配置:第三者の立場から工事を監視してもらうことで、手抜き工事を防ぐ。

 

改修工事費削減のアイディア

改修工事費用を削減するためには、工事の内容を工夫することも大切です。例えば、以下のような方法でコストを削減できる可能性があります。

1.一括発注
サッシや玄関ドア、バルコニー手摺などをまとめて一括で発注することで、材料費や工事費を削減できる場合があります。

 

2.既存設備の再利用
既存の手摺やドアがまだ使用可能であれば、部分的な修繕やメンテナンスで済むこともあります。全てを新しくする必要がない場合、コストを大幅に削減できます。

 

3.補助金の活用
省エネ改修や断熱性能の向上に関わる工事には、国や自治体の補助金を利用できることがあります。事前に調査し、補助金を活用して費用を抑えましょう。

 

まとめ

適正価格でマンション共用部の改修工事を行うためには、事前の準備と正確な判断が求められます。適正価格で高品質な工事を実現するために、以下の点を押さえましょう。

・現状を正確に把握し、必要な工事に集中する
・複数の業者から見積もりを取り、工事内容と価格を比較する
・長期的なコスト削減を見据えた材料選定を行う
・工事の進捗と品質をしっかりと管理する
・コスト削減のために、一括発注や補助金の活用を検討する

これらのポイントを踏まえ、管理組合としての適切な判断を行うことで、居住者にとって安心できるマンション改修が実現できるでしょう。

マンション共用部の豊富な施工実績、適正価格での施工を行うマンション改修専科に是非一度ご相談ください。

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