家が寒い原因は“窓”にあり!断熱で変わる冬の住まい

はじめに

マンションにお住まいの皆様、こんにちは。
冬になると「家の中が冷える」「暖房を入れても温まりにくい」と感じる方は多いのではないでしょうか。特に「窓際だけ冷たい」「結露がひどい」といったお悩みは、住まいの快適性に大きく影響するポイントです。実はこうした寒さの原因の多くは“窓“にあります。
本記事では、冬の暮らしの快適性を大きく左右する「窓の断熱性能」に注目し、断熱によって得られる効果や、断熱性の高い窓の選び方をわかりやすく解説します。

マンション改修専科では、マンション共有部改修の実績が多数あります。
是非、一度ご相談ください。 

 

窓の断熱がもたらす効果とは

一般的な住宅では、冬場に室内から逃げる熱の約50%が窓から流出するといわれています(参考:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 )
そのため、窓の断熱性を高めることは、住まいの快適性向上に大きな効果があります。

1.室内温度差の低減
断熱性の高い窓は、外からの冷気を大幅に遮断します。これにより暖房効率が上がり、部屋全体の温度ムラが減るため、冬でも家中が快適に。特に窓から冷気が降りてくる “コールドドラフト現象” を抑えられるため、「窓際でも寒くない」「部屋の温度が均一になる」といった効果が得られます。

 

2.光熱費削減
室内の暖かい空気が逃げにくくなることで、暖房の設定温度を下げたり、稼働時間を短縮することができます。その結果、電気代・ガス代の削減につながり、長期的な省エネ効果が期待できます。

 

3.結露を抑制
断熱性が高い窓はガラス面が冷えにくく、結露を大幅に抑えことができます。また、カビやダニの発生予防にもつながり、健康面においてもメリットがあります。
注意:窓の断熱性を高めることでガラス面の結露は抑えられますが、室内の湿度が高い場合、壁や押し入れ、玄関ドアなど他の冷えやすい場所で結露が発生することがあります。換気や湿度管理も併せて行うことが重要です。

 

4.ヒートショック防止
暖かい部屋から冷えた廊下や脱衣所に移動すると、急激な温度差により血圧が大きく変動し、ヒートショックのリスクが高まります。窓の断熱性を高めることで家全体の温度差が和らぎ、ヒートショックのリスク軽減に役立ちます。

 

断熱性の高い窓とは

断熱性能を簡単に見分けるポイントは サッシ(枠)とガラス構成の2つです。
▼サッシ(枠)×ガラス 組み合わせ別断熱性能表

  • サッシ(枠)の材質
    断熱性能は以下の順に高くなります。
    アルミ < アルミ樹脂複合 < 樹脂(最も断熱性能が高い)
    アルミは熱を伝えやすい金属のため、外気の影響を受けやすい素材です。
    一方、樹脂は熱を伝えにくく、冷気を遮断しやすいため、冬の断熱に非常に効果的です。

 

  • ガラス構成
    ガラスは枚数が増えるほど断熱性が向上します。
    単板ガラス(1枚) < 複層ガラス(2枚)
    複層ガラスは中空層が断熱層の役割を果たし、外の冷気が室内へ伝わりにくくなります。

リフォームで窓の断熱性能を高める方法

1. 内窓の設置
既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付ける工法です。短時間で施工でき、窓が二重になることで断熱性・防音性などの向上が期待できます。

 

2. カバー工法による窓交換
カバー工法とは、既存の窓枠を撤去せずに、その上から新しい窓枠を被せて新しい窓を取り付ける工法です。外壁を壊す必要がないため、工期が短く、工事の際の騒音や粉塵が少ないなど、多くのメリットがあります。
カバー工法による窓交換費用の目安はこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

断熱性の高い窓にすることで、

  • 室内温度差の低減
  • 光熱費削減
  • 結露抑制
  • ヒートショック防止

など、冬の暮らしが大きく改善します。また、窓リフォームは国や地上自治体の補助金制度の対象となるケースも多く、タイミングによっては費用負担を抑えて工事を行える可能性があります。補助金についてはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

寒さや結露でお困りの方は、ぜひ一度「窓の断熱性能」を見直してみてはいかがでしょうか。
マンション共用部改修をご検討中の方は、豊富な施工実績、適正価格での施工を行うマンション改修専科に是非一度ご相談ください。

TOP